場所は大阪、昼間だが曇っていて薄暗い。にゃー君と二人で歩いている。
表通りから少し入った裏通り、ヤバそうな雰囲気の場所。
道すがら、その道の人々に
「若けぇの アンタみたいのがくるところじゃない」
と忠告され、私も戻ろうと言うのに、にゃー君はずんずん進んでいく。
黒い木壁の屋敷、白い灯籠に『ばんばん』と書かれている組。
ヤクザ漫画(映画?)に出ていた、かっこいい人(実在する)に会うために
門をたたくにゃー君。(止めるが、聞かない)小さく扉が開いて応対されている様子。
いつでも逃げられるように、とは思いながら辺りを見回している、私。
今日は不在、明日来るとの情報を得たらしい。
場所は変わって、明るい美容室のような店内なのだが、
実は殺し屋ギルド、または盛り場のような所。ルールがある。
『殺さなければ殺される』
武器を渡され、抵抗するのに躊躇して狂ったような集団に殺されていく。
1人、2人…ついに私にも渡される包丁。今度はタイマンらしい。
相手はロング髪の、痛みを感じることのない狂った女(薬?)
向かってくる。恐怖で斬りつける、が相手がひるむことはない。
ガラスの扉を開けて、出口から外に舞台は移っていて、戦いは続く。
左頬骨辺りを斬りつける、肉が斬れて中の脂肪が見え、血が流れるが、
へらへら笑いながら近づいてくる…!
包丁を腹部に突き立てるが、刃がそれ以上入らない。抜く。
のど笛を狙う。また刺さっていかない。ひゅうと呼吸の音がする。
ぐ、と押し込む。手応えがある。勢いよく刃を抜き去る。
前のめりに倒れる女。馬乗りになり、めった斬りに刃で切り裂く。
背中左側のところに深々刃を納め、刃を抜く。
ぜいぜい、肩で息をする。
死んだことを確認して、妙に落ち着いた達成感とともに、ガラス張りの店内へ戻る。
刃を舐める。茫然自失して、俯き、目を合わさないにゃー。
あたし生き残ったのに…!
解剖が済み、責任者に「どうしてもっと楽に殺さなかった」と悲しい目でなじられる。
あの状況で、素人がどうやって加減するというのだ。
あんなに盛り上がっていたくせに…あたしが勝つとそれかよ、と脱力感。
その夜合同の食堂で出された『肝もん卵(敗者の肝臓と卵の料理…)』は食べる気がせず
捨てたが、誰も何も言わなかった。
お前が死ねばよかったのに、と背中に視線が刺さる。
にゃーとも口を聞いていない。
夢、二度目。どういう意味があるのでしょうか。
同じ夢の続きを見ることは結構ある。
前に見たときは「にゃー」の代わりに「あの人」が出演していた。
あたしが見る夢の中で最もバイオレンス系な夢だなぁ。